若狭の豊かな海が生んだ「若狭塗」

伝統工芸を新しい時代へ

豊かな自然に恵まれたこの若狭の地で、古来より日本の食文化を支える箸と出会い、箸一筋に歩んで来ました。当社は地元産業に携わる企業としての誇りを持ち、新しい時代に求められる箸文化を国内はもとより広く海外にも目を向け、前向きに提案しています。

箸と漆が出会い
歴史が変わる。

「箸と漆の出会い」そのことが箸の歴史を大きく変えたと言っても過言ではないでしょう。箸は漆と出会い、美しさや優雅さとともに堅牢さを兼ね備えました。そんな塗箸の発祥の地が、「若狭」つまり現在の福井県小浜地方だと言われています。

若狭塗りの工程はとても繊細で手間がかかります。そのひとつひとつの工程を大切に行うことで若狭塗りの透明感のある美しさや、手触りや口に当てたときの優しさが生まれます。そんな先人たちが培った技を大切に守りながら、箸の生産地として発展し、昭和53年に伝統工芸品の指定を受けました。

 若狭塗の創始者と言われる塗師、松浦 三十郎が考案したという「菊塵塗」や、弟子の西脇 文右衛門が編み出した「磯草塗」の意匠は、若狭の海の様子を写し出したものとも言われ、まさに「若狭塗」は若狭の豊かな海が与えてくれた海の恵みといえます。

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